(母子島遊水地からの筑波山)
筑波山は877mと低山ながら、四季折々の草花が豊富で、積雪も殆んど無いため、
年間を通して登山やハイキング等、楽しむ事が出来ます。
また、古くから筑波山神社を代表とする一般参詣・古くは山岳信仰、修験道等の歴史ある山域でもあります。
そんな、筑波山に50歳を過ぎてから毎週のように登り、調べた登山コース、史跡等を
御紹介したいと考えこのページを作成いたしました。
内容に正確でない情報も多々あると思いますので、御意見・御指摘を頂戴できれば幸いです。
1.入門編(まずは筑波山の代表的な登山道を登ってみよう)
①白雲橋コース(最も筑波山を代表する・大木・奇石・巨石のある女体山へ続く登山道)
区間:筑波山神社~女体山 距離:2.7km 高低差:620m 平均時間:登り約110分・下り約90分
駐車場:つくば市営第1~4駐車場(トイレ有り)・土産物店駐車場(トイレ有り)
②御幸ヶ原コース(ケーブルカー軌道近くを登り、男女川源流を通り、御幸ヶ原に出るコース)
区間:筑波山神社~御幸ヶ原 距離:2.1km 高低差:540m 平均時間:登り約90分・下り約70分
駐車場:つくば市営第1~4駐車場(トイレ有り)・土産物店駐車場(トイレ有り)
③迎場コース(白雲橋コースと登山口は同じ、途中分岐しつつじヶ丘駐車場までのゆるやかな登山道)
区間:筑波山神社~つつじヶ丘 距離:2.1km 高低差:190m 平均時間:登り約60分・下り約50分
駐車場:つくば市営第1~4駐車場(トイレ有り)・土産物店駐車場(トイレ有り)
④おたつ石コース(つつじヶ丘駐車場から女体山へ登るコース、弁慶茶屋跡から白雲橋コースに合流)
区間:つつじヶ丘~弁慶茶屋跡 距離:1km 高低差:230m 平均時間:登り約40分・下り約30分
駐車場:つつじヶ丘駐車場(トイレ有り・売店食堂多数あり)
⑤東筑波ハイキングコース(国民宿舎つくばねからつつじヶ丘や周回コースへ続く、ロングコース)
区間:国民宿舎つくばね~つつじヶ丘 距離:4.4km 高低差:250m 平均時間:登り約150分・下り約100分
駐車場:国民宿舎つくばね 第2駐車場(10台前後)※トイレなし
⑥女体山キャンプ場コース(別名:三本松線)(筑波高原キャンプ場から登る、樹林帯の登山道)
区間:筑波高原キャンプ場~女体山頂 距離:1.6km高低差:360m平均時間:登り約60分・下り約45分
駐車場:筑波高原キャンプ場駐車場(20台位)トイレ有り(※12月~3月まで冬期閉鎖)
⑦深峰歩道(別名:旧ユースホステルコース)(女体山まで最短距離のコース※林道部分を除く)
区間:深峰歩道登山口~御幸ケ原 距離:1.2km高低差:250m平均時間:登り約40分・下り約30分
駐車場:旧ユースホステル跡地駐車スペース(15台位)
⑧薬王院コース(南西麓の薬王院から筑波自然研究路への階段が最も多くあるロングコース)
区間:椎尾山薬王院~筑波山自然研究路 距離:2.5km高低差:550m平均時間:登り約120分・下り約90分
駐車場:薬王院駐車場または麓のつくし湖駐車場(桜川市管理・トイレ有り)
⑨筑波山自然研究路(男体山を中心に動植物の宝庫・絶景ポイントも多くあります)
区間:御幸ケ原を起点にした周回路 一周:1.4km高低差:50m平均時間:一周60分位
※2014年の斜面崩落により立身石から50m位の地点が通行禁止になっています。(立身石と富士見岩の間が通行禁止)
下記地図(茨城県生活環境部 環境政策課 TEL 029-301-2940作成)を参照して下さい。
※周回は出来なくなりましたが、立身石から男体山山頂を経由して旧測候所脇を通り、脇道を使い、
富士見岩近くの筑波自然研究路に下りる事が可能です。
※立身石側から撮影した崩落箇所
※富士見岩側から撮影した崩落箇所
⑩山頂連絡路(御幸ヶ原から男体山、女体山を結ぶ連絡路・売店や茶屋が多くある)
区間:男体山頂~御幸ケ原~女体山頂 御幸ケ原~男体山頂/300m、御幸ケ原~女体山頂/550m
御幸ケ原から両山頂まで、それぞれ約20分位
以上のコースが代表的なコースです。
まずは上記①~⑩のコースを一つずつ全て登ってみてください。
自分のお気に入りのコースが見つかると思います。
2.お勧め組み合わせルート
①登り:白雲橋コース 下り:御幸ヶ原コース
※最も登山者が多いメジャーコース
(登り堪えのあるルートですが、岩の段差が結構あり、岩が登山者の通行で磨かれていてスリップに注意が必要です)
駐車場:つくば市営第1~4駐車場(全て有料)
②登り:迎場コース~おたつ石コース 下り:御幸ヶ原コース
※登りは登山者が少なめな静かなコース
(迎場コースは静かな樹林帯を行くコースで、つつじヶ丘まではなだらかで、おたつ石コースから本格的な登りになります。)
駐車場:つくば市営第1~4駐車場(全て有料)
③登り:女体山キャンプ場コース 下り:深峰歩道※周回の際、仙郷林道を少し歩きます
(筑波高原キャンプ場周辺は春にカタクリの花が咲く人気のスポットです。また深峰歩道は山頂まで最短距離で行けるルートですので、
御来光登山の際は深峰歩道を利用すると夜間でも安心です)
駐車場:筑波高原キャンプ場(トイレ有り、但し12月~3月は冬季閉鎖)にPスペース有り、但し林道の一部にダート部分があるので、
要注意!
④登り:薬王院コース 下り:深峰歩道(旧YHコース)※周回の際、林道鬼ヶ作線を少し歩きます
(薬王院コースは階段も多く、登山口【薬王院】へのアクセスが悪く、県外の登山者にあまり人気のない登山道ですが、
つくし湖や薬王院の静かな風景や坊主山への散策にと、地元・近隣の方々に愛されています)
駐車場:薬王院わき駐車場又は麓の人造湖「つくし湖」に桜川市の駐車場(トイレ有り)があります
※(男体山・女体山山頂へはそれぞれのコースから山頂連絡路・自然研究路を利用して下さい)
※筑波山北側のコースはすべて自動車による移動が必要で、バスやその他の公共交通機関等の移動手段がありません。
※つつじヶ丘に駐車して女体山キャンプ場コース・深峰歩道・薬王院コースで下山してしまうと、
つつじヶ丘駐車場に戻るのに長距離となり大変ですので、御注意ください。
その他にもそれぞれのコースを組み合わせたり、筑波山中腹をつなぐ林道を利用すると、
筑波山周回コースや半周コース、八の字コースなど沢山楽しめます。
3.中級編(案内標識も少なく、登山者も少ないルート)
①湯袋峠(尾根ルート)(登山口:県道150号線の湯袋峠から300m程、真壁寄り、石岡市と桜川市の境界線の明るい尾根道を登るルート)
区間:県道150号線沿い登山口~東筑波ハイキングコース出合まで 距離:約1.2km 高低差:約260m 平均時間:登り約60分・下り約40分)
②湯袋峠(沢ルート)(登山口:県道150号線の湯袋峠から1000m程、真壁寄り、沢沿いの樹林帯を登るルート)
区間:県道150号線沿い登山口~仙郷林道出合まで 距離:約1.5km 高低差:約303m 平均時間:登り約60分・下り約40分)
③蜜柑園コース(登山口:林道沼田新田酒寄線の蜜柑園、「はぶつ蜜柑園」近くお社前、眺望はないが冬でも温暖な場所で、尾根道を行き、最後は急登のルート)
区間:林道沼田新田酒寄線沿い登山口~筑波自然研究路出合まで 距離:約2.5km 高低差:約580m 平均時間:登り約100分・下り約70分)
④林道コース(登山口:林道沼田新田酒寄線の最高点標高330m付近の黒看板の前から、南西陵をひたすら登る、ハードな直登ルート、最後は富士見岩展望台に到着)
区間:林道沼田新田酒寄線最高点登山口~富士見岩まで 距離:約2.0km 高低差:約520m 平均時間:登り約90分・下り約60分)
4.上級編(道標は全くなく、藪や沢、岩場や分岐等が多くあり、周辺の土地勘が無いと遭難する可能性が多いルート)、勿論トイレは全くありません。
※尚、コース名及び写真で御紹介は致しますが、地図は掲載いたしません。
(以下のコースは過去に遭難者も出ているコースです。必ず同コース登山経験者の同行が必要となります)
①護摩壇コース(昔の修験者の道、苔むした岩場に霊場的な護摩壇があるコース)
②女の川コース(静かな沢沿いを行くルート、途中、女体山キャンプ場ルートと合流)
③男の川コース(昔、羽鳥道と呼ばれた登山道の一部です。薬王院コースに合流)
④猿田彦神社コース(猿田彦神社を経由する、序盤樹林帯、後半は岩峰登りのルート)
⑤V字谷コース(筑波山最難関の谷筋ルート※落石多数あり)
⑥V字谷東尾根コース(V字谷コースから核心部を避け、尾根道を行くルート※五輪供養塔が名所)
⑦住吉神社・秋葉神社コース(両神社を経由し、筑波自然研究路に出合うルート※直登がきついルート)
⑧屏風岩コース(白雲橋コースの白蛇弁天から安座常神社までの尾根を登るルート)
⑨松岩尾根コース(林道鬼ヶ作線から松岩を目指し、ひたすら急登のコース)
5.筑波山の林道を紹介いたします(各登山道への移動、周回に必ず必要な道です)
林道全図(下に掲載の地図が筑波山中腹にある林道です)
左から
③裏筑波観光道路(ページ作成中)
④仙郷林道(ページ作成中)
※以上の林道の詳細ページにリンクを貼ってありますので、ルート地図や写真を御覧下さい(ページ作成中)
6.筑波山中にある摂社、末社などの信仰の場を探す登山(筑波山を信仰の側面から見てみよう!!)
7.筑波山の四季、絶景ポイントの紹介(四季折々の筑波山を楽しもう!!)
※筑波登山ワンポイント
真冬は筑波山の南側ルート(神社側)が日当たりも良く、特に中腹は暖かいのでお勧め、
真夏は北側の湯袋峠近辺や筑波高原キャンプ近辺がお勧めです。
8.筑波山駐車場情報
①つくば市営第1~4駐車場
※冬場なら第1駐車場(梅林公園駐車場がお勧め)但し、筑波山神社までは徒歩15分以上はかかります。
市営第1駐車場(普通車204台 大型7台)普通車 500 円/日・マイクロ、大型2000円/日
市営第2駐車場(普通車 5台 大型4台) 普通車 500 円/日・マイクロ、大型2000円/日・自動二輪250円/日
市営第3駐車場(普通車140台 大型10台)普通車 500円/日・マイクロ、大型2000円/日
市営第4駐車場(100台)普通車 500円/日
②つつじヶ丘駐車場(ロープウェイ利用者はここが一番近いです)
つつじヶ丘駐車場(普通車400台 大型15台)
普通車 ~10分無料 10分~3時間まで400円 3時間以上 1時間毎割増100円
③筑波山神社周辺の土産物店専用駐車場(神社や登山口に一番近い)
※駐車可能台数が少ない為、早めに到着した方が良いです。
普通車 300円/日前後です。
④その他、登山者が良く利用する空地駐車スペースもありますが、この情報は登山ルート情報で御案内しておりますが、
事故や車上荒らし等にあう恐れもあり、自己責任で利用してください。
※私は筑波山が大好きで、定期的に登っております。(2014年より難病を患い、思うように登っておりませんが、可能な限り頑張ります!!)
このホームページはこれから筑波山に初めて登る方や、既に何回も登られている方に、お役に立てる筑波山情報をお届けしたいと思い、
作成いたしました。
筑波山は低山ながら数多くの登山道があり、植生豊かで変化に富んだ登山が出来る山です。ケーブルカーやロープウェイがあり、
登山経験の無い方でも安心に登れます。
又、バリエーションルートも多く、上級者にも人気があります。
※注意:低山だからとTシャツ1枚で登ったり、スニーカー・サンダルで登っている人をたまに見かけますが、
山の天候の変化や気温の低下は標高が低いからと思って軽視しないで下さい。
※注意:登山も自己責任のスポーツです。自分の技量や経験を充分に考え、無理なルートや不十分な装備で登らないで下さい。
安全第一で自宅に無事帰るまでが登山だと思って下さい。
☆新企画☆
「石ころのホームページ」を開設予定です。
生い立ちは分からずとも、自分達が生まれる前から在ったであろう石たち!!
名も無い石ころ、道端の石…、心引かれる巨岩・奇石、滝に打たれた石、崩壊した石、色々な石があると思います。
まずは奇石・巨岩でおなじみの白雲橋コースから始まり、筑波山中、出来れば関東一円の石ころを見つめて生きたいと思います。
参考サイト:筑波山に関する情報や筑波周辺の歴史・情報が満載のページです。
過去に登頂した登山記録を公開しております。